東京サウンドボックス

2020年12月13日

楽器別防音対策〜ドラム編〜

本日は、ドラムの防音対策についてお話ししていきたいと思います。
 
僕は元ドラマーで、生ドラムが叩ける環境を自宅にどうしても欲しい!と常々思っていました。


 
防音業者になってから防音に関する専門的な知識を勉強して、様々なメーカーの防音室を取り扱う中で、ドラムという楽器の防音がいかに難しいか痛感しております。
 
やはり完璧な防音というのは何百万もする本格的な防音工事をしないと難しいですが、その前にできることはたくさんあります。


 
まずは制振です。バスドラムやフロアタムの振動というのは、数ある楽器の中でも最大級でしょう。18〜24インチもの大太鼓を、ビーターでガンガン叩くわけですから、その衝撃自体の振動と、低音の振動とのダブルパンチで、床にそのままおいたら地震並の振動を引き起こしてしまいます。


 
ドラムの振動に対してできることは、まずドラムの制振台を作ることです。ドラムセットが乗る面積の台を作り、それに制振機能を施します。東京サウンドボックスでも過去に作った事がありますが、今まではお客様の家全体に及んでいた振動が、台の上に置いただけでかなり軽減されました。一般住宅というのは大きな振動を想定していないので、あるのとないのとではかなり差が出ます。


 
続いては吸音ですね。ドラムのスネアやシンバルは耳を貫く様な高域と中高域の塊みたいな音です。普通の部屋で叩いたら音が大反響を起こして増幅され、音漏れします。練習環境としてもあまり良くありませんよね。


 
そこで、お部屋の壁に吸音材を施工します。吸音材で壁を覆えば覆うほど音は吸収され、(特に高音が吸われます)音像がすっきりし、音漏れも軽減します。例えばアイフォンで音楽を鳴らして、アイフォンをパーカーか何かで覆ってみてください。パーカー等の布には遮音性能は全くありません。これが吸音の力です。


 
この制振と吸音は割と低コストでできます。効果も十分に見込めますが、環境によってはまだ不十分でしょう。最後の手段が”遮音”です。


 
言葉の通り、音を遮る機能の事ですね。これは防音工事の中でも1番コスト、手間がかかります。


 
音を遮るためには、重たい材料が必要で、それを隙間なく施工していく必要があります。お部屋がキレイな四角形だったらまだ楽ですが、お部屋にはドアや窓、クローゼットやコンセント、照明器具等、いろんな物が付いていますよね。これらの機能を損なう事無く遮音を実現するのには手間暇がかかるのは言うまでもありません。ドアは重くなるので枠から取り換える必要がありますし、窓も2重、3重と重ねていく必要があります。


 
この様に総合的に防音しようとすると、いろんな機能をお部屋に持たせていくことになります。東京サウンドボックスでは、お客様の環境や理想に合わせて、最適な防音リフォームをご提案させていただきます。


 
ドラムが叩ける大きめの防音室の在庫もあったりしますので、併せて是非1度お問い合わせください。
 

 

 
東京サウンドボックス代表 佐藤文哉
 
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