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  • 執筆者の写真東京サウンドボックス

ペットのための防音スペースについて

こんにちは!東京サウンドボックスの佐藤です。


今回は弊社でも何度かご依頼いただいているペット用防音室ついてお話しします。



ペットを飼っていると、

騒音問題が気になりますよね。


過去に防音室設置をご依頼いただいたケースを挙げると、


・犬の吠え、遠吠え

・鶏の鳴き声(早朝)

・インコの鳴き声

・ペットサロン


など、近所迷惑にならないか心配な方から防音室を導入いただきました。


特に集合住宅や近隣との距離が近い住宅、ペット禁止の物件での内緒飼育という環境では、大変深刻な問題です。


ペットの為の防音室として、どのような基準、考え方で選んでいけばいいのか、考えていきたいと思います。



〜サイズについて〜


動物のサイズ、習性、ケージの大きさ等で選んでいくのが良いでしょう。

小動物や猫でしたらある程度狭い防音室でもいいかもしれませんが、犬はストレスが溜まってしまうので、ある程度歩き回れるサイズがいいかもしれません。


当社で施工事例があるのは鳥向け(ケージが2段積み)で0.5畳~0.8畳、キャンキャンと鳴く小型犬に0.8畳、遠吠えする大型犬(飼い主が留守中に)に3畳です。


最終的には大は小を兼ねるという考え方で、設置スペースに余裕があれば広めの物が確実です。



〜防音性能について〜


必要な防音性能に関しましては動物の鳴き声のレベルとお住まいの環境によりますが、-35dbあれば十分でしょう。

小動物の鳴き声くらいでしたら-30dbで十分で、大型犬向けでもかなり軽減はします。当社で以前納品させていただいた遠吠えする大型犬向けの防音室は-30dbをお選びいただき、無事運用されています。

小型犬のキャンキャン吠えは-35dbを入れれば、人のしゃべり声以下まで軽減されました。



〜換気、温度について〜


ユーザーさんが特に気にされるのが、換気、温度です。

ユニット式防音室はほとんどの場合換気扇が付属していて、24時間換気で日本製のしっかりした換気扇が付いているので、換気は心配はないかと思います。

*突然壊れることもありますので、年式が古い場合は交換を、毛が舞いやすい場合はフィルターの掃除を定期的に行いましょう。


温度について、防音室は暑い!という声がよく聞かれますが、それは人間の熱による室内温度上昇に、換気扇の性能が追いついていない場合が多いです。

動物であれば、防音室内だけ温度が極端に上がる可能性は低く、設置部屋の温度と均一に近い温度がキープされるでしょう。

*例外がある可能性がありますので、不安な場合は温度計を置いてモニタリングをお願いします。


暑さが苦手な動物の場合は、扇風機やエアコンを付けてあげれば万全ですね。


〜リセールについて〜


懸念点として、動物の臭いが防音室についてしまったり、壁をガリガリ削ってしまったりして、リセールが厳しくなるケースが多いです。多くの防音室は木製で臭いがつきやすく、壁もいい爪研ぎになります。


ずっと使い続けていただくのであれば問題ありませんが、いざ不要になった際のリセールはあまり期待できません。

初めから本体価格の安い古めの型式、訳ありの防音室あたりが狙い目かと思います。



〜注意点〜


一部動物にとって有害な素材が、防音室内で使われている可能性があります。

私がユーザー様から聞いたのが、ウレタンが一部の鳥に対して良くない影響を及ぼす事があるらしいです。


一般的な防音室は、基本的には生物に害のない素材が使われておりますが、最初はペットを注意深く観察して、異常が見られたらすぐに使用を中止し、問題を検証しましょう。


〜オススメ設備〜


・遠隔カメラ、モニター

窓がない防音室や、外出中でも中の様子が見れて安心できます。最近はスマホでどこでも見れる監視カメラが安価で販売されています。


・傷防止シート

壁を傷つけられないよう、予めシートで保護することができます。


・ドアのブロック

賢い動物はドアを自分で開けて出てきてしまう事があります。


・吸音材

狭い防音室では自分の鳴き声が反響してストレスになってしまう可能性があります。


・換気口フィルター

毛が舞いやすい動物の場合は、換気口に100円ショップで買えるフィルターをかます事で、メンテナンスが楽になります。


・トイレシート

床におしっこが浸透してしまうと臭いが取れません。気軽に取り替えられるシートを推奨します。


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