防音室の選び方、買い方徹底マニュアル
- ”愛”防音室の見つけ方 -
文章+画像、動画で
お客様の疑問に明確な答えをご提供します。
”組立式”の防音室です。 〜メリット〜 数時間で組立、解体ができ、床に置くだけなので、賃貸物件でも簡単に設置することができます。
急な引越し時には移設もできますし、買い替え、不要時には売却することもできます。
サイズや防音性能のバリエーションがたくさんあり、用途別に最適な防音室を導入すれば、すぐにでも自宅に防音環境を整えることができます。
*防音工事はお部屋に直接工事を施す為、賃貸での工事や移動は出来ません。
〜デメリット〜
微妙なサイズ調整や内装の変更ができない場合が多く、お部屋のサイズによっては上手く収まらない(デッドスペースができる、収納やベランダが潰れる)事があります。
ドラムやバンド演奏等、大音量でのご利用の場合は、防音性能が足りない場合があります。
*2重の特殊な防音室でも、高くて-50dbになります。 特に住宅密集地では騒音トラブルが多く、音が出せないで悩んでいる方が多い中、賃貸でも設置ができて移動が可能なユニット式防音室は、首都圏を中心にたくさんのミュージシャン、配信者、プロゲーマー達に愛用されています。
当HPの施工事例ページ、Instagramにて、様々な防音室をご用途別にご紹介しておりますので、是非一度ご覧ください。
多くのメーカーが畳の大きさを規格を合わせて、広い用途でユーザーが使いやすい様に、様々なサイズのラインナップを販売しています。
主流のサイズは0.8畳、1.2畳、1.5畳、2畳、2.5畳、3畳、3.5畳、4.2畳などです。
*0.8畳、1.5畳、3畳、4.2畳は2:3の長方形で、1.2畳、2畳は正方形です。
基本的には上記規格のサイズの防音室が出回っておりますが、メーカーやモデル、特注によって規格と異なるサイズの防音室もございます。
高さに関してもメーカーによって若干の差があり、天井が高い、低いタイプもございます。
サイズの選び方ですが、設置スペース、ご用途に応じて適正サイズ、もしくは少し大きめの防音室を選びましょう。
防音室は”大は小を兼ねる”です。
小さいサイズで失敗するよりも、少し大きめのサイズを選んだ方がよいでしょう。
ピアノや机等、中で使うものが決まっている場合は、スペースが足りるか検証してみましょう。
詳しくは防音室の選び方〜サイズ編〜をご覧ください。 *画像はYAMAHAアビテックスカタログから転載させていただいております。
db(デシベル)という音の大きさを表す単位で、数字が高ければ高いほど防音性能が高いという指標になります(Drという表記も同じ意味です)
メーカーによって計測方法や基準等、多少異なるはずですが、キリよく-5刻みで-30db,-35db,-40dbといった具合で表記しています。 これはあくま消費者に分かりやすくするための数字で、実際には周波数(低音〜高音)によっても性能は異なります。 一般的に低音に対する防音性能は低く、高音には強いです(低音は防ぎにくい為) 例えばヤマハアビテックス セフィーネNS(現行品)であれば、 125Hzでは-20db 250Hzでは-30db 500Hzでは-40db 2000Hzでは-48db (カタログ記載)
といった具合で高音になればなるほど性能が高くなります。 ざっくり平均して-35dbかな、という具合で防音性能が定められているわけです。
これらの計測は簡易的ですが、スマホアプリでも可能です。 イメージを掴むのに、実際に出す音やその他色々な音を計測して数値を見比べてみると良いでしょう。 *騒音計、騒音測定器等で調べると出てきます。おすすめはデシベルXというアプリです。 iphone用のデシベルXはコチラ Android用のデシベルXはコチラ これらの防音性能によって、メーカーやモデルによって様々ですが、壁の素材や厚み、構造、重量が異なります。
実際の性能に関しては、実物で体験してみないとなかなか難しいですね。
Youtube等で上がっている検証動画を見比べて感覚を掴み、実物を置いているショールーム等で、楽器等を持ち込んで試すのが確実です。
当社の施工事例ページにて、過去のお客様がどんなご用途で、どんな防音室を使われているか、ご紹介させていただいておりますので、参考になればと思います。
また、お住まいの環境+ご用途、ご利用時間帯等、状況を詳しくお聞かせいただければ、適切な防音性能を直接ご案内させていただきます。
公式ラインからお気軽にご相談をお待ちしております。
代表的なメーカーはYAMAHA、KAWAIで、品質やリセール、防音性能がバランス良く安定していて間違い無いです。
その他のメーカー(サイレントデザイン、セリーヌ等)は比較的安価で手に入るので、デザインが気に入ればお買い得でしょう。サウンドジャパンという少し特殊で重たいが、防音性能が高い防音室もあります。
メーカー、モデルごとに防音の特性が異なる場合があり、ご用途によっては防音強化オプションによって補う事が可能です。
下記に各メーカーの概要を記していきます。 *当社が扱ってきた中での実感、感想、評価になります。 ①YAMAHA(アビテックスシリーズ) 全世界に工場や子会社を持っている世界的なモノづくりの企業で、バイク、発電機、ドラム・ピアノを中心とした楽器、電子楽器等は世界中で愛用されています。
楽器の製造・販売、全国のレッスン教室展開、防音室の販売といった販売網と商品力で、数多くのユーザーからYAMAHAの防音室を所有しています。 1990年頃から現在に至るまで販売されている”アビテックス”という商品名は『AV Instrument & Total Entertainment Co-ordination Systemの』頭文字をとって作られた造語で、『楽器やオーディオにあわせて楽しめる空間をつくる』という意味だそうです。 遮音性能、室内反響調整の自由度、下階への振動対策がバランスよく設計されていて、特にパネル入れ替えの自由度が高いです(ドアや換気扇の位置が入れ替えしやすく、設置環境に上手く収まる仕組みがある)
デザインもシンプルかつ洗練されていて、万人受けして日本の住宅の中で馴染みやすい様な印象です。 防音室の構造はシンプルで精度が高く、ユニット性がとてもよく考えられています(解体・運搬・組立作業がとてもし易い) その為移設にかかる所要時間はとても短く、移設費用も比較的安く収まります。 ②KAWAI(ナサール) 主にピアノを中心とした楽器メーカーで、YAMAHAと同じく全国に音楽教室を展開しています。 一般住宅で使われている物と同じ壁紙やカーペット、巾木等の化粧材が使われており、日本人にとっては馴染みのある内装になっています。 構造としては床下の振動対策がしっかり考えられていて、低音ユーザーにはカワイナサールをお勧めします。また付属の吸音パネルがひっかけ式で天井全体にレールが付いている為、音響調整の自由度はアビテックスよりも高いです。 アビテックス比べると若干構造が複雑で解体・組立に時間がかかる為、移設費用は少し割高になっています。 ③サイレントデザイン
東京は池袋に本社、ショールームを構える防音室メーカーで、YAMAHA、KAWAIと比べると数は少ないですが、当社でも中古品の取り扱いがあります。
個人でも組み立てができると謳われている防音室ではありますが、床のレベル調整や湿気対策等、細かいところまで配慮ができないと湿気による反りやカビ、パネルの歪みが発生し、移設時にうまく組み上がらない事があるので注意が必要です。 デザインは比較的短調で出入り口のドアが狭かったり、天井照明やスイッチが無い、吸音パネルが付属していない等の簡易的な仕様である為、比較的安価で取引されています。
④新日本ミュージック-セリーヌ
大阪府にて楽器の販売、音楽教室、防音室の販売をされているメーカーで、大型で天井が高めの防音室を比較的安価で販売していて、特に音楽教室で導入されているのをよく見かけています。当社でも音楽教室の移転や閉鎖の際によく買取や移設のご相談をいただきます。
使用されている壁紙が非常に弱く移設の際に汚れ、破れが出やすく、ユニット性も比較的簡易的で移設費用は高額になりますが、大きさの割に本体価格が抑えられるので、ご自身で壁紙の工事の手配、DIYができる方にはおすすめです。
⑤サウンドジャパン 韓国の防音室メーカーが製造している防音室で、日本ではサウンドジャパンという名前で滋賀県彦根市の栗田楽器さんが代理店をされています。
日本のユニット式防音室とは仕様が全く違い、壁にコンクリートが使用されていたりと、かなり重たい仕様になっています。
3畳で1トン前後、2重のモデルになると2トンを超えてくる重量級の防音室で、日本の一般住宅にはなかなか厳しい重量なのですが、普通にマンションで設置していたり、一軒家の床を補強して入れている方もいらっしゃいます。
重たい分、特に低音の遮音性能が高く、シングルでも-40db、ダブルのものですと-55dbの防音性能を誇る防音室もあり、防音のハードルが高いドラム向けの防音室として、ドラマーから熱い支持を受けていたりします。
当社でも時折中古品の買取・移設依頼をいただいておりますが、重量級で物量が半端では無いので、費用は高額になります。
実際の防音性能を確かめるには、防音室が置いてある店舗、ショールームや友人宅、スタジオ等で試してみるのが1番です。欲しい防音室が置いてあるショールームに楽器やスピーカーを持って出かけて、実際に試してみましょう。 楽器で試す際は音を鳴らせる人を連れて行って、防音室内で音を鳴らしてもらって音の漏れ具合をご自身で体感してみてください。
その漏れ具合を自分のお部屋と照らし合わせて、このくらいだったら大丈夫かな?という形で簡易的に判断できます。
出音が大きめで防音室から比較的漏れるので心配だ、という方はデシベルX等の計測アプリを使って漏れる音量を計測し、自宅で漏れる音量と同じ音源を流し、隣の部屋、玄関、可能であれば上の階、下の階から聞いてみて、音漏れがあるか確認してみてください。 *計測するシチュエーションによって数値が変わるのであくまで目安になります。
広さ、空間の確認も大事ですね。人によっては防音室内に閉塞感を感じ、長時間居られない場合もありますし、それでも異なるメーカーであれば閉塞感を感じにくい場合もあります。
覗き窓(FIX窓)がオプションで選べたり、メーカーによっては大きいサッシの入り口で開放感がある場合(ナサールなど)あって、その様なモデルを好んで探される方もいらっしゃいます。
ショールーム等で営業されるのが嫌だ、、、という方は、首都圏に複数ある、ユニット式防音室を導入しているレンタルスタジオを借りてみるのはいかがでしょう。有料ですが、1時間〜たっぷり試せますよ。
・スペースマーケット スタジオ一覧を見ていたら、ユニット式防音室が複数ありました。
・レンタルスタジオMusica 都電荒川線「小台駅」より徒歩2分の、アビテックス+グランドピアノが試せる様です。
・マイレッスン 代々木にあるアビテックス+ピアノが試せるレンタルスタジオです。
・新丸子レンタルルーム 神奈川県川崎市の新丸子にあるアビテックス1.5畳-40dbが試せるレンタルスタジオです。
*首都圏にはまだまだたくさんある様でした。地方でもあるかもしれません。 レンタルスタジオ+アビテックス、ナサール等+地域名で検索してみてください。
新品と中古で迷われている方は多いと思います。
当社は各種メーカーの中古品が主な商品で、中古品の販売をお勧めしている立場で偏りがあるかもしれませんが、下記の4つの視点で考察してみました。
・気持ち
最新モデルでピカピカの新品は気持ちがいいですね。
対して中古品は誰かが使った防音室か、、、と不安になる方もいますが、特にYAMAHAやKAWAIの防音室は耐久性が高く、綺麗に使われている方も多いので、物によっては10年前の防音室でも使用感がほとんどないコンディションの防音室もあります。
室内の消毒、カーペット、換気扇の交換を行えば、匂いや使用感はほとんど無くなり、実際に導入されたお客様からは全く気にならない、というお声が多く聞かれます。
・お金
防音室に限ったことではないですが、新品は買った瞬間に価値が3〜4割下がってしまいます。
中古品に関しては3~4割下がった本体価格から更に経年分、値段が下がるのでかなりお安いです。物によっては割高だったり、訳ありで格安だったり、中古品でも幅がありますので、”防音室を安く買う方法”を参照して下さい。浮いたお金で機材がたくさん買えるでしょう。
・長持ち度
防音室は木造住宅と似ていて、湿気対策をしっかりして、照明や換気扇のメンテナンス・交換を15年おきにしていれば半永久的に使えます。
大袈裟かと思いますが、現に1990年代に発売されたヤマハのアビテックス(30年選手)はまだまだ現役で、当時の姿とほとんど変わらずいい状態です。
10~20年の型落ちでも、コンディションが良ければ全く心配いりません。
・防音性能
古い、中古だから防音性能が低い、ということはありません。
30年近い歴史のあるユニット式防音室ですが、若干の仕様変更はあれど、基本的な構造はほとんど変わっていません。 コンディションが悪くパネルの反りがあったり、パッキンが劣化していたりする場合には適切な対処が必要なので、個人売買の際は注意しましょう。
引越しや家庭環境の変化で、導入したユニット式防音室が不要になる事もあるでしょう。
より大きいサイズに買い替えで、古いものが不要になるケースもあります。 ユニット式防音室は移設が容易にできるので、不要になった際に売れるというのが特徴です。
2024年現在、防音室の需要は高まっており、10年ほど前と比べたらかなり高値で取引されています。 中古品で本体価格を抑えて購入できていれば、売る際に同じくらいの金額で売れる、という声もよく聞かれます。
AMAHAやKAWAIの防音室は基本的に高いリセール価値がありますが、モデルやその他メーカーの防音室は本体価格がほとんど残らなかったり、旧式の防音室は作業費が高額でマイナスになってしまうケースもよくあります。リセールを意識して防音室選びも大事ですね。
最近ではメルカリを使った個人売買も盛んで、適切な値段設定をすれば1週間で売れてしまう事もあります。
弊社では不要になった防音室の買取、委託販売、個人販売サポートを行っております。
お早めにご連絡いただければ、なるべく高く売れる方法をご提案いたしますので、是非お気軽にご相談お待ちしております。
YAMAHA、KAWAI等の防音室は耐久性が非常に高く、適切に運用いただければ40~50年とお使いいただけます。 その証拠に1番古いユニット式防音室であるYAMAHA アビテックスのAUKシリーズが、30年近く経ってもまだまだ現役で活躍しています。
イメージとしては、木造住宅に近いです。
日本の木造住宅は雨や湿気、水害やシロアリに注意すれば、50〜100年と建っていますよね。
防音室も基本的には木製で、湿気やエアコンの水漏れ等に注意していればほとんど劣化しませんし、防音性能の低下もありません。
また照明や換気扇等の設備は古くなっていきますので、10〜15年おきに交換する必要があります。
カーペットも汚れやダニ、ホコリが蓄積しますので、ある程度の周期で交換するのがいいでしょう。
表面に貼ってある壁紙は、本体の木材が湿気を吸わないようにカバーする重要な役割を果たしていますので、剥がれてしまったら張り替えや補修をしましょう。
以上のように、しっかりした防音室をお選びいただければかなりの長期間、お使いいただくことができますので、古い年式でもそこまで心配はいらないです。
自分に必要な防音室のサイズや性能がある程度絞れたら、あとは探すのみです。
なるべく安く、状態の良いものを手に入れるためには、たくさんの候補を上げてリストアップし、比較検討する事が大事です。中古防音室は1台1台コンディションが異なります。 *販売価格が設置費込みなのか、別途必要なのか、地域や設置環境によって加算があるのか、エアコン取り付け料はいくらなのか、に関しては個別に確認する必要がございます。
手前味噌ですが、まずは是非、当社の在庫一覧をご覧いただき、合うものが無くても公式ラインまでお探しのメーカー、サイズ、-db等を添えてご連絡ください。
(株)東京サウンドボックスには防音室を売りたいお客様からたくさんのご連絡、ご相談をいただいております。 個人売買を希望されているお客様とマッチングさせていただき、どこにも出品されていない、相場より安い中古防音室をご提案できることが多々ございます。 *関東近郊が多いですが、東海〜関西方面、東北方面でも上手くマッチングすることもございます。
同時にメルカリ、ヤフオク、ジモティ等で個人の方が出品されている防音室も常にチェックしています。 タイミングや地域によっては非常にお安く出ている事もありまして、お値段交渉も可能です。ご希望に合うものがありましたら、こちらもご提案差し上げます。
以上で当社在庫、当社にお問い合わせいただいている売り出し前の防音室、個人売買市場の防音室は全て網羅できます。 その他、中古防音室の在庫を多数持たれているピアノプラザさん、島村楽器さん、地域によっては個人の楽器屋さん等のHPを覗いてみるのもいいでしょう。
こうして今市場に出ている防音室を全てリストアップし、値段、性能、年式、状態等を加味してベストな一台を絞り出しましょう。
その一台が相場に見合った価格で、すぐ買うべきなのか?もう少し悩むべきなのか?
これは長年相場を見ていないと分からないので、迷われましたら是非当社までご相談ください。
防音室がお部屋に入るかどうか、これは必ず確認すべき重要な問題です。 十分なスペースがあっても、必ずメジャーを使って確認しましょう。
*特に最近、天井や階段部分がコンパクトな設計の一軒家、マンションがあり、ハイタイプの防音室が搬入不可、収まらないケースが多々ございますので注意です。 例えば何もない6畳の部屋に防音室を設置するとして、”6畳分のスペースがあるんだから、3畳の防音室だったら余裕で入るでしょ”と考える方もいらっしゃいますが、部屋の形によっては収まらない事がございます。その他に、 ・ドアが全開できない
・収納や窓、コンセント、テレビ線、ネット線の差し口が潰れてしまう
・エアコンを外さないといけない
等々、収まったとしても弊害が出たり、思ったように収まらないケースも多々ございます。
6畳のお部屋に対して小さい防音室、例えば1.2~1.5畳の防音室であれば問題なく収まるケースがほとんどですが、
・横にベッドや家具を置こうと思ってたのにベッドが入らない
・デッドスペースがたくさん出て勿体無い
という具合で、思っていた形で設置ができないケースもございます。
特に初めて防音室を導入される方は防音室のサイズ感がよく分からないと思いますので、実際の設置場所で検証をしましょう。
検証方法は簡単です。メジャーとマスキングテープを買ってきて、防音室の外寸通りに床にテープを貼ってみましょう。 *空気の通り道を確保するため、壁からは5cm程度離してください。
*カーテンレール、ピクチャーレール、窓枠の出っ張りも加味してください。 詳しい計測方法を”防音室が設置可能かどうかを確認する方法”ページでご案内しております。 是非ご確認下さい。
基本的には防音室業者+ピアノ業者が連携して作業をする形になります。アップライト、グランドでも作業工程はほとんど変わりません。
状況によって作業工程、必要な準備・期間、費用が変わってきますので、まずは作業状況を明確化しましょう。 前提として、下記項目を押さえてください。
・防音室内にあるピアノは、防音室を一部解体しないと出せないケースが多い(入れる場合も同様)
・防音室内にピアノがあっても、防音室は全撤去できる(ユニット式のYAMAHA,KAWAI製はほとんどできるが、他メーカーでは難しいケースもある)
・お部屋にピアノが搬入されていれば、ピアノを避けながら防音室を組む事ができる ・ピアノ屋さんは時間指定できないケースが多く、防音室の作業と同日にできないケースが多い
・ピアノが建物及びお部屋に搬入ができるかどうか、確認が必要(詳しくは下記に記載します)
上記を踏まえて、大きく下記3つのパターンに分かれます。
①防音室、ピアノ両方をこれから導入
②ピアノはあって、防音室をこれから導入
③防音室はあって、ピアノをこれから導入
少し特殊ですが、下記のパターンもあるでしょう。
④防音室とピアノがあって、防音室を入れ替えたい ⑤防音室とピアノがあって、ピアノを入れ替えたい それぞれ工程を解説していきます。
①まずはピアノ搬入の下見、日程調整、依頼をかけましょう。搬入日の翌日以降に防音室搬入を手配いただければ、ピアノがある状態で防音室を組み、防音室内に収めます。
②いつでも防音室導入が可能です。ピアノを避けながら防音室を組み、室内に収めます。
③ピアノ屋さんに下見を依頼して、建物、お部屋に搬入ができるか+防音室内に搬入ができるか確認してもらいましょう。防音室の一部を解体しないと搬入できないケースが多いので、その場合は防音室業者に一部解体を依頼します。一部解体後にピアノを搬入、再度組み立て、という工程になります。時期や業者の都合によってはそれぞれ別日工程で最大3日かかり、再訪問費用がかかるケースがあります。 ④ピアノがある状態で防音室撤去、再搬入、組み立てが可能なので、いつでも作業可能です。
⑤基本的には防音室を一部解体、ピアノ入れ替え後、現状復帰、という作業になります。状況によっては防音室が組まれた状態でピアノを出し入れできる可能性があります。以前搬入した際に出来ていれば、おそらく今回もできるでしょう。ピアノ屋さんに下見をしてもらえれば確実ですが、3,000~5,000円の費用がかかってしまいます。 〜ピアノ業者様の下見について〜 ピアノは非常に重く、繊細な楽器です。ピアノ業者様はプロですが、余りに狭い通路だったり、状況が際どかったりすると、作業を断られてしまうケースもあります。 クレーンでの吊り作業も条件が揃っていないと、事前に状況が把握できていないと、当日の対応ができないケースが多いです。 当日搬入できない事が判明すると、キャンセル料がかかってしまうケースも多いので、事前の下見依頼をおすすめしています。 多くの業者様で料金は3,000円〜5,000円、1~2週間以内に来てもらえる印象です。 当社で提携しているピアノ業者様は現状いないのですが、現場でよくお会いする業者様は下記の3社です。全国に倉庫や配送網を持っており、料金も比較的リーズナブルな印象です。 1、池田ピアノ運送 2、ピアノ百貨 3、ピアノ運送 何かご不明点がございましたら、お気軽に公式ラインまでお問い合わせお待ちしております。
クレジットカード決済に関しましては決済システムの”Square”というサービスにて対応可能ですが、サービス利用手数料が総額の5%かかって参ります。
分割払いをご希望のお客様は、Squareにて決済後、お使いのクレジットカードの引き落とし方法を分割払いに支払い方法を変更してください。
近々ローンでのお支払いにも対応予定です。
詳しくは下記ページをご参照ください。
詳しくは”火災報知器は必要か?”ページをご参照ください。
防音室が欲しいけれど、置く場所がない、、、
このようなお声を多数いただきます。
特に一人暮らしをされている方は1R、1Kなどの間取りで生活されているケースも多いでしょう。
ベッド、机、冷蔵庫、収納等、生活に最低限必要な物を置いたら、お部屋はもう一杯ですよね。
そんな声にお応えするべく、当社ではオリジナル防音室の製造販売を開始(2024年11月頃)するにあたり、”2段ベット式防音室”の開発に着手します。
どのような防音室かと言いますと、天井高が低めの防音室(13~150cm程度)の上に、マットレスや布団がおけるような台を作り、1階で防音室、2段目に就寝スペースがあるような形です。
皆さんのお部屋に置いてあるベットのスペースで、寝る+防音室を実現するのです。
*防音室の天井は低いので、座椅子スタイルになりますが、、、 これはお部屋の高さを活かした、まだどこにもない革命的な防音室です。
早く皆様にお届けできるように頑張ります。
当社では過去にだんぼっち、OTODASU、マイルーム、DIY.Mの取り扱い経験があります。
結論から言うと、どれも防音性能や快適性はかなり低く、ユニット式防音室と比べると実用的ではありません。
*この中でDIY.Mの防音性能は比較的高く、唯一実用性があると感じます。
”ほんの少しでも防音されればいい”と言う方であればいいかもしれませんが、それでも過度な期待はしないほうがいいでしょう。実物を試してみて、問題ないと判断できれば購入の余地があるかと思います。
そもそも簡易防音室の定義はなんでしょうか。
①特別な工具が必要のない簡易的な設計
②DIYでも危険のない重量、形状
③ヤマトや佐川さんで運べる梱包
この要素を全て兼ね備えている防音室です。
①組み立てに専門の作業員が必要となると、導入費用が上がりますし全国対応は難しいでしょう。その為、DIYでも組み立てができるシンプルな設計である必要があります。
②女性を含む一般の方がDIYで組み立てする想定ですので、なるべく軽く、大きすぎず危険のない形状にする必要があります。
③一般の運送会社でも運べるパッケージにまとめないと、つまり全国配送ができないとビジネスとして広がりません。簡易防音室は大量生産や配送の委託で利益を上げる商品です。
比較的安価で自宅に届く簡易防音室は魅力的に見えますが、①〜③の要素により防音室としてはかなり満足度の低い商品になるかと思います。
導入を検討されている方はネットでポチっとする前に、実物を確認することを強くお勧めします。
基本的に、最初から多機能なユニット式防音室というものは無く、基本的には防音性能を備えた”箱”にいろんな設備を加えて機能を追加していく、という形になります。
この”箱”が大きく広ければ広いほど、たくさんの機能を詰め込むことができるでしょう。 例) ・カラオケ
音源やスピーカー、マイクをミキサーに接続し、音量調整する。それっぽい照明やソファ、暗めの壁紙で雰囲気を出しましょう。
・シアター
シアター用の大きめなプロジェクターやモニターに加え、多チャンネルのスピーカーをセッティングし、臨場感が感じられる機材を導入します。照明はかなり暗め、ぼんやりとした間接照明やテープライトで映画に集中できる雰囲気を演出しましょう。
・寝室
布団やベット、ソファーベッドを設置し、エアコンで安定した空調を整えましょう。覗き窓を布などで塞いで視界や光をシャットアウトし、ぐっすり眠れる環境をセットアップしましょう。
・DIY部屋(加工や切削等)
室内に作業台、機械を導入します。作業音が響いて耳が痛い場合は吸音材で反響を抑えつつ、耳栓やヘッドフォンを使って耳を守りましょう。
木屑等が舞う場合は集塵機を入れたり、床をカーペットでは無く掃除がしやすい木床、クッションフロア等に変えたほうが良いでしょう。
以上のように、防音室の使用目的は様々で、1つに絞る必要はありません。
防音室の可能性を最大限引き出していただけたらと思います。
防音室は密室なので、空気を循環させるための換気扇が付いています。 最近の防音室では一つの穴で排気と吸気、両方を同時にしてくれる”ロスナイ換気扇”が主流となっています。
強弱の設定ができ、音も小さいので、快適にお使いいただけるかと思います。
空調、エアコンに関しては基本付属しておらず、後から取り付ける必要があります。 設置環境によって取り付けの可否や費用、条件が変わってまいりますので、エアコンの解説ページをご参考ください。
重要なポイントですね。我々は主に下記の要素で設置場所を考えていきます。
①設置環境
②ご用途、時間帯
③動線
④他スペースの活用
詳しく解説してまいります。
①設置環境
例えば一軒家なら、1階と2階、どちらに設置するか迷われることもあるでしょう。 防音室は床に接地しているので、音や振動、特に低音は下に対して伝わりやすいです。
選べるのであれば1階がベターで、これから防音室を置く物件を探されるのであれば、1階の物件を選ぶのが確実です。
*大音量、低音や振動ができるご用途の場合以外は、あまり影響ありません。
アパート、マンションですぐ隣に隣人がいる場合は、壁からなるべく離したほうが良いです。
ベストは”角部屋の外壁側に寄せて設置する”となります。
②ご用途、時間帯
低音が出るご用途なのか、深夜も音出しをするのか、音量が抑えられるのか、によっても変わってまいります。
例えば用途が作編曲で低音が出る場合、①でご説明したように1階、角部屋、外壁側に設置が理想です。
状況に応じて深夜はスピーカーのボリュームを落とす、ヘッドフォンに切り替える、等の調整が必要でしょう。
配信活動のご用途で、時間帯問わずハイテンションで叫んだり床をバタバタしたりするのであれば、やはり1階、角部屋、外壁側への設置がお勧めです。
夜はやらない、音量がそんなに大きくない、もしくは防音性能の高い防音室であれば、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
③生活動線
防音室を置くことでベランダや収納、コンセント等が塞がってしまう場合があります。コンセントは電気工事で伸ばすことが可能ですが、ベランダや収納が塞がってしまうと困りますよね。
過去に”ベランダが塞がってもいいので奥に寄せて設置してほしい”(そうしないとベッドが入らない)というご要望を頂いたこともあり、お客様のご意向には最大限添わせていただきますが、できる限りお部屋の機能、生活動線を生かした設置パターンを考えます。
*後からやっぱりベランダを潰すべきではなかった、、、となっても手遅れです。
④他スペースの活用 お部屋の形、サイズ、柱や梁の形状次第では、デッドスペースができてしまう場合も多々あります。
なるべく多くの空間を活用できるよう、デッドスペースを最小限にできる配置を考えます。
①~④の要素をお客様にヒアリングし、優先順位がある場合はそちらも考慮しながら、設置環境に合わせてベストな配置をご提案させていただきます。
長年ユニット式防音室の現場に携わってきた私が、結論から言うと、”取ったほうがいいが、、、、、”です。
*実情としては、約7割の方が無許可、約3割の方が許可を取っています。
*マンションの場合、”火災報知器問題”が大きく絡んできますので、別の質問でお答えしています。
*許可を取らないで設置する場合のリスク、問題点は別の質問でお答えしています。
すでに入居している賃貸、もしくはこれから探して契約される場合でも、貸主(大家さん、管理会社さん)許可取りをしようとすると、対応は下記のパターンに分かれます。
①許可してくれる
②条件付き許可
③許可してくれない
①であれば問題ないですが、②、③の場合、厄介なことになるかもしれません。
②では、まず用途や職業、時間帯、防音室に関する仕様について根掘り葉掘り聞かれて、条件が付けられます。
・もしクレームが来たら即音出し禁止、防音室撤去
・床が沈んだり傷がついたら弁償
・現物を大家さんが見にくる
貸主からしたら当然の条件とも言えますが、ちょっと面倒ですよね。防音室を入れたことで、覚えのない文句を言われてしまうリスクもあります。 (実例:音出ししてなかった時間帯に他の世帯で音苦情があり、自分のせいにされた、など)
それでも条件をクリアすれば、無事防音室が設置できます。
③の場合、今住んでいる賃貸では防音室が設置できない事が確定してしまいます。もしくは内見で気に入ったお部屋があっても、防音室込みでは住めない、と言うことになります。
相談して却下されてしまったら、それでも強行して設置する、というのはかなりハードルが高いですよね。
次の質問では、”無許可で入れた場合のリスク、問題点は?”にお答えしていきます。
”賃貸に防音室を無許可で入れてはいけない”という意見が多く聞かれますが、本当にそうでしょうか。下記二つの観点から考えてみましょう。
①床が沈むから
②契約で禁止されているから
①床が沈むから
結論から言うと、防音室で床は沈みません。
詳しくは別のご質問でお答えしておりますが、築40年以上と古い、地盤が弱い、メンテナンスをしてない、水害やシロアリ害がある等、悪条件が重なった場合に沈む可能性はありますが、こちらは貸主の建物管理に問題があるケースとなります。
②契約で禁止されているから
一般的に使われる賃貸借契約書で、防音室が問題になる箇所を見てみましょう。
・退去時に現状復帰をしなければならない
→防音室は床に置くだけで設置できるので、撤去するだけで完璧な現状復帰が可能です。
・書面による承諾を得ない増改築、改造、模様替え
→建物自体に手を加えるわけでは無いので、該当しません
・爆発物、危険物、重量物等の持ち込み禁止
→防音室が重量物であるかどうかで判断が分かれます。一般的にはピアノや90cm以上の水槽、無垢材でできた大型タンス、ベッド、大型のトレーニング機器やオーディオ機器等が重量物とされ、100キロ以上のものは重量物という認識をしておくのが無難です。
となりますと、一般的に賃貸では防音室が設置できない、となってしまいます。
・近隣への迷惑行為(騒音、振動、悪臭など)
→大きな音、振動が出る楽器やスピーカー、アンプでのご用途では、防音室があるからといって昼夜構わず音や振動を出せるとは限りません防音性能の範囲内で時間帯も気にしながら音出しを制御する必要があります。
つまり一般的な賃貸借契約で防音室設置が問題になるのは、防音室が重量物に当たるのかどうか、という点が主になるでしょう。
ユニット式防音室であれば0.8畳の小さいものでも300kg前後ありますので、一般的な感覚で言えば重量物に100%該当します。
ただしここで諦めないで欲しいです。次の”防音室設置は床や建物に負荷がかかるのか?”をみていただければ、防音室の導入が現実的になるかもしれません。
防音室は0.8畳でも300kg前後の重さがある、重量物です。 *1枚1枚のパネルは20~30kgくらいですので、搬入時の負担はグランドピアノ(300kgの一塊)、高級大型家具(100kgの一塊)等と比べるとかなり軽いです。
この重量物を家、お部屋に入れるというのはどうゆうことなのか、イメージをつけていただくために解説します。
建築基準法では、住宅の居室180kg/㎡に耐えられるように定められています。
これはあくまで建築基準法による”最小値”(最低これくらいの荷重がかかり続けても建物に影響がないように設計しましょう)ですが、いずれにせよ一般的な住宅の床は、1平米あたり180kgまで耐えるように設計されています。
*実際には安全率を考慮して270 kg/㎡から360 kg/㎡程度の荷重に耐えられる可能性があります。ただし、荷重が床にどのように分散されるか、建物の年齢や状態、リフォームの有無などにより、実際の耐荷重が異なる可能性があります。
そこで、例えば、6畳のお部屋にヤマハアビテックス3.0畳のDr-35、高壁モデルを設置し、防音室内にグランドピアノ(C3)を設置するとします。
・防音室本体:約596kg
・グランドピアノ(C3):約320kg
・エアコン本体:約10kg
・人間:約65kg
総重量は上記の通り約991kgです。そして、防音室は約5.21平米(外寸:1,884mm×2,766mm)ですので、この防音室の1平米あたりの荷重は約190kg(991kg÷5.21㎡)となります。
これでは、建築基準法を超えてしまっていると思われますが、実際には6畳のお部屋全体でこの防音室を支えているため(※お部屋の広さや設置場所、状況によります。)
このお部屋の耐荷重は、「180kg×約10㎡(6畳の平米数)=約1,800kg」と考える方が妥当ではないでしょうか。
実際、テーブル(ざっくり1㎡)に大人が3~4人集まることはよくあるかと思います。大人1人の体重を65kgとしても4人集まれば260kgになり、180kg/㎡を大きく超えることになりますが、床が抜けるなんてことはないはずです。
つまり、日本の家、建物において、防音室の荷重がかかっても影響がないことがほとんどです。
私自身も長年防音室に携わってきていますが、防音室で床が抜けた、沈んだ、というケースは聞いたことがありません。
防音室は重く、1.2畳で320kg、2畳で450kg、3畳で600kgくらいありますが、日本の住宅はこの程度の重量で沈んだり、抜けたりしません。
過去当社で承ったり、目撃した重量級の現場をご紹介します。
・マンション2階に6畳、4.7畳×2台、総重量2200kg前後
・一軒家2階に4.3畳+グランドピアノ、総重量1100kg前後
・テナントビル8階に12畳ダブル、4.2畳×2台、2.5畳、アップライトピアノ4台、総重量9000kg
・一軒家1階に4.5畳ダブル、総重量 2500kg
他社様の施工事例も含めて見ると、上記くらいの重量を置いている事例はたくさんありますが、床が沈んだ、抜けた、というケースは一件も聞いた事がありません。 過去の大地震にも耐えてきたのです。 可能性として、床下で水害、シロアリ害があり、床、柱がボロボロで、そこに防音室の荷重が乗ることで床が沈む、抜けるというケースは考えられます。
また地震で建物が崩壊する時がありますが、防音室の荷重で倒壊のリスクが若干上がる可能性はあります。
つまり、築40年以上と古い、地盤が弱い、メンテナンスをしてない、水害やシロアリ害がある等、よっぽどの悪条件が重ならない限り、防音室で床が沈む、抜けるということはありません。
・もう夜9時だから音を出して練習するのはやめよう
・以前苦情が来たから練習するのが怖いな
・苦情は来てないけど、無意識にボリュームを抑えている(外のスタジオでは思いっきり音が出せて楽しいっ!)
これは多くのミュージシャンが抱えている悩みでしょう。この悩みにコミットせず、解消せず放置しておくのはミュージシャンにとって大変危険です。
音楽の世界では、創造性の向上と集中の継続が成功への鍵を握ります。 僕もかつてはプロのスタジオミュージシャンを目指し、日々練習に勤しんでいた時期がありまして、その時にふと、不思議に思ったことがありました。
”上手いミュージシャンは北海道出身の人が多い”
北海道は田舎のエリアが多く、防音室を買わなくても練習ができる環境をみんな持っていたんじゃないか、と根拠なく考えていました。 音の制限無く、好きな時に好きな音を出して、集中力と創造性を最大限高められる環境を作ることは、プロミュージシャンにとって極めて重要です。
ここでは、防音室がプロミュージシャンに不可欠な理由を掘り下げていきます。 1、集中力の維持 音楽制作や練習において集中力を保つことは、技術の向上や高いパフォーマンスを発揮する上で必要不可欠です。防音室は外部の騒音を遮断し、音楽家が自分の作業に完全に没頭できるようにします。
日本の住環境では、周りに気を遣いながら音を出さなければならない環境が多いです。このような環境では、集中力の維持が難しいでしょう。 2、音質の向上 プロの音楽家にとって、音の純度は作品の質を左右します。近年DTMの普及で生音に対するマニアックなこだわりは価値が下がっているかもしれませんが、私はとても寂しく思っています。
防音室の中では、外部の音が内部の音響に干渉することなく、楽器や声の真の響きを捉えることを可能にします。
また、適切に設計され、音響が調整された防音室は、望ましい音響効果を生み出し、録音の質を高めることができます。
3、プライバシーの確保 プロのミュージシャンは、新しい楽曲を作る際や、未発表の作品を練習する際にプライバシーを必要とします。防音室は、他人の耳に触れることなく自由に実験し、練習することを可能にします。このプライバシーは、自信を持って新しいアイデアを試し、完成度の高い作品を創出する上で重要です。
4、ストレスの軽減 音楽制作は時にストレスが伴います。特に、周囲からの騒音による中断があると、作業の効率が著しく低下します。防音室は、このような外部要因からミュージシャンを守り、ストレスを軽減します。安心して作業に集中できる環境は、創造的なアウトプットを最大化します。 5、練習時間の縛りを無くす プロの音楽家にとって、日々の練習は欠かせません。防音室があれば、周囲を気にすることなく、どの時間帯でも練習することが可能です。これにより、スケジュールに柔軟に対応し、効果的な練習時間を確保できます。練習時間を確保することで本番に最大限のパフォーマンスを発揮でき、キャリアに良い影響を与えるでしょう。
結論
防音室(音が出せる環境)は、プロミュージシャンがその才能を最大限に発揮するために不可欠なアイテムです。集中力の維持、音質の向上、プライバシーの確保、ストレスの軽減、そして練習時間の柔軟性の向上は、すべて音楽制作の質を高めるために重要な要素です。プロとして成功、維持するためには、これらの要素が不可欠だと考えます。 ユニット式防音室は比較的安価に導入できて、1日で設置、撤去もできるので、賃貸でも問題無く導入できます。
是非前向きに導入を検討してください。
環境によりますが、あるに越したことはないでしょう。
配信は基本的にしゃべり声なので、生楽器ほど大きな音は出ないことが多いかと思いますが、配信の内容によっては大声で叫んだり、奇声を上げたり、というシチュエーションもあります。
例え田舎の一軒家で近隣への騒音問題がクリアできていたとしても、同居の家族には気を使う必要があります。
実際に近年当社では、配信者の方から防音室のお問合せをたくさんいただくようになりました。実際に防音室買っていただいたり、個人売買でも配信者の方が防音室を買うケースをたくさんお見かけします。
LANケーブルを引き込んだ防音室があれば、深夜でも周りを気にせず思いっきり配信活動ができます。人によってはお部屋で配信するより、少し狭い防音室の中に入った方が、配信に没頭できて良いらしいのです。
このように配信に没頭できる環境を整えることによって、内容も面白くなるでしょう。アーカイブ数が増え、フォロワーも効率的に増えていくと思います。
もちろん個人差が大きく出る世界なので、全ての方が成功できるわけでは無いかと思いますが、少なくともその方のパフォーマンスが最大限引き出され、世の中に波及されると思います。
周りを気にせず精一杯配信していただいて、視聴者の方を楽しませる配信者が増えてほしいですね。
安くても2~30万円、高くて100~150万円以上もする防音室、なかなか簡単に買えるものではないですよね。
プロ、セミプロのミュージシャンや配信者であれば必要な設備としてまだわかるけども、趣味の楽器演奏やオーディオ、配信で防音室を入れるなんて、大袈裟かしら、というお声をいただくことがあります。
僕はそんなことはないと思います。なにしろ”一家に一台防音室”、”防音室で人を幸せにする”、を掲げてますから。
一般家庭で趣味利用でも、どんどん防音室を導入していただきたいと思います。
まず金額面に関して、物によりますが30~40年と使えるユニット式防音室は、1日に換算したら圧倒的に安いです。 100万円の防音室を20年間、年間200日、1日3時間使ったとして、1時間83円の計算です。
もし売却して30万円で売れたとしたら、1時間58円です。使用頻度が半分でも1時間100円前後です。
人間何をするにも環境が大事ですよね。
楽器なんて、練習する環境があるか無いかで、上達に雲泥の差が出ます。
楽器練習のためにカラオケやスタジオ(1時間600~1,000円)ほどのお金と、交通費、時間をかけて継続するのはかなり大変です。練習が続かず、上達が遅く、モチベーションが下がってやめてしまった、、、よくある話です。こうして人生の楽しみが1つ減ってしまいます。
配信活動も、趣味でやってたら人気が出てしまって、時給が本業を超えてしまった、、、、これはあなたの中に眠っていた才能と時代がマッチした千載一遇のチャンスです。なのに、家族が家にいると夜の時間はできないから配信は夕方まで、、、と制限される環境だと、伸びるものも伸びません。
自宅に好きなことが伸ばせる環境があることはお子様にとってもいいことですよね。
ピアノの練習やゲーム、勉強に集中して取り組むことができます。
もちろん家族で映画を楽しんだり、カラオケを楽しんだり、大きい防音室でしたらそんな夢も叶えてくれます。
以上のように、防音室はうまく使うことで、プロ、アマ問わず人生を豊かに、有利に持っていくことができるアイテムです。”防音室でこれがやりたいんだ!”という気持ちがあるなら、それを大事に、導入に向けて頑張ってください。応援しています。
不動産業を営まれている方から、防音室導入のご相談をいただくことがあります。
実は私も、神奈川県川崎市の方で防音シェアハウスを3軒、熱海市で戸建てを1軒賃貸運営しております。
物件により内容が若干異なりますが、基本的に各居室が防音工事されており、比較的自由に音出しができるのに加え、リビングにスタジオを作り、そこでバンド練習や録音、撮影ができる機材をいれています。
資金が少なく、賃貸用に購入した物件はどれも中古で、築8年、30年、40年と古めです。しかも駅から15~20分と立地が悪い。それでも”防音”という付加価値がついたお部屋、物件は、通常の賃貸より3~5割ほど高い家賃を頂けており、常に満室運営ができています。
入居いただいている方々は”防音環境”があるお部屋に魅力を感じていただき、それぞれの活動で役立てていただいています。
楽器プレイヤーでしたら個人の練習、バンドの録音、撮影など、通常なら費用面でなかなか難しい頻度と物量の発信、スタジオ利用をしています。
配信者は個室にこもって昼夜を問わず配信活動をして、たまにか共有部で見かけない”レアキャラ”になっています。
その外にも声優さん、舞台俳優さん、シンガーソングライター、作編曲家、トレーナーなど、様々な職種の方が、各々で防音環境を活用していただいています。
何もしなければただの割高の賃貸になってしまいますが、活用すればするほど、自分の夢を応援してくれる格安物件になります。 特に首都圏には夢を持って上京してきて、お部屋を探している若者が多いです。
彼らが彼らの夢、目標のために必要な環境が揃っている物件があれば、その物件はとても輝いて魅力的に写り、多少家賃が高くても入居したい!と思ってくれるでしょう。
防音工事だと費用が高く原状回復ができないデメリットがありますが、ユニット式防音室でしたら40~60万円前後で中古品がありますし、中古であれば経費として計上しやすく、不要になれば同じくらいの値段で売れることもあります。 一度設置すれば30〜40年と物件の魅力を押し上げ、家賃を上げても入居希望者が絶えない物件にすることができます。
不動産業は入居者の生活を支える大切な仕事です。他者と差別化を図ることで、入居者の満足度を上げ、上がった賃料で建物をメンテナンスし、より堅固な賃貸業を確立させましょう。
いいですね! 実際に当社のお客様で不動産賃貸業を営まれている方が空室対策として、空き部屋にユニット式防音室を設置して、無人の時間貸しスタジオを経営されています。お話を聞いてみると、普通の賃貸で得られる賃料より、レンタル事業の方が儲かるらしいです。
その他にもテナントや居室にアビテックスやナサールを入れて、楽器練習やレンタル会議室として運営されている会社さんがいくつかあるようです。知り合いのシンガーソングライターの方は以前、川崎の方でサブスク式のレンタルスタジオを契約していて、アビテックスが置いてあったと言っていました。
ユニット式防音室は室内であればどこでもすぐに設置、撤去ができ、内装も仕上がっているので、短期間で開業することができます。
サイズのバリエーションも豊富で、退去時に売却することもできます。中古品が安く手に入れば、売却時に買った時と同じ値段で売れることもあります。
構想がある方は是非一度ご相談下さい。
世の中にはいろんな情報が溢れていますよね。防音に関しても同じです。
私も含めて”防音のプロ”と名乗る人が言っている情報も、見る角度によっては正解だし、ひとによっては△、あまり当てはまらない場合もあるでしょう。
私が発信するユニット式防音室に関する情報は現場での経験に結びついた確かな情報ですが、防音工事のプロの方から見たら防音の理論に基づいておらず△、あるいは間違っている可能性もあります。
見極め方としては、発信者のポジション(立ち位置)を理解することです。
防音業界には大きく分けて4つのポジション、宗教があります。
①防音グッズ教
②防音工事教
③ユニット式防音室教
④DIY防音教
①防音グッズ教のポジションにいる方々は、主に海外から防音グッズを仕入れ、ネットで広告を出し、広く売っていく、という立場です。防音グッズで防音しよう!という情報に傾いているでしょう。
②防音工事教の方々は、防音工事を手掛けている業者です。難しい防音理論を展開し、防音グッズやユニット式防音室に関しては否定的な立場です。費用がかかる反面、防音性能が高く、性能保証もある、内装が作り込めるかっこいい防音室の情報を発信しています。
③ユニット式防音室教の方々は、ユニット式防音室を実際に購入した方がレビュー動画をアップしたり、私を含む販売業者がユニット式防音室のメリットを発信します。特に防音工事には否定的な立場です。
④DIY防音教の方々は、DIYで防音室を作り、その過程や性能、予算などを発信している個人の方です。大金をはたいて防音工事やユニット式防音室を作るなんて勿体無い、自分で作っちゃおう!という立場です。
私はユニット式防音室が多くの方に防音環境をお届けできる唯一の方法として間違いない、と強く信じているからこそ、私が発信する情報はユニット式防音室に大きく傾いています。ユニット式防音室教の教祖を目指している立場です。
その他の立場の方々も、基本的に同じスタンスで自分のポジションに傾いた発信をしているはずです。
そのどれもが正解とも言えますし、他の立場から見れば間違っていることもあります。
総合的に判断するのが大事だと思いますが、それぞれの主張、立場を理解して、自分に合った主軸となる宗教を深掘りし、他の宗教のいいところだけ取り入れる、というのがベストでは無いでしょうか。
そもそも大前提として、全ての方に共通するゴール(最終目標)は、理想の防音環境を作って、活動に専念することですよね。
多くの方にとって防音に詳しくなることがゴールではありません。
たくさんの情報をきちんと見極めて、自分にとって有益な情報を精査し、最終的には覚悟を持って飛び込む。 出来上がった防音室を使い倒して、ご自身の選択を正解にしてください。
弊社のお客様で放課後の学童の様な施設を運営されている方がいて、中古防音室を導入いただいたことがあります。
ひとつな大きな空間に防音室を設置することで空間を分けることができ、中で楽器の練習やアニメ鑑賞をするんだそうです。
とてもいい取り組みですよね。他の施設と差別化もできます。 是非教育事業の中に防音室を取り入れていただき、子供たちの明るい未来を紡いでいってほしいです。
アップライトピアノでしたら2畳、グランドピアノでしたら3畳の大きさで、レッスン等でご利用になる場合は一回り大きいサイズを選びましょう。
一軒家、マンションで9〜21時頃までのご利用でしたら、-30~35dbの防音性能が適切です。 アパートや、夜遅くまでご利用になる場合は-35~40dbを選びましょう。
下の階への音漏れが心配な場合は、制振床オプションで制振機能と遮音性能を上げるとより安心です。
必要な防音性能は環境によって千差万別ですので、公式ラインからお気軽にお問い合わせ下さい。
音響に関しては好みがありますが、YAMAHA、KAWAIの防音室は元々クラシック奏者向けにある程度響く音響セッティングになっており、ご自身で響き具合を調整できる吸音パネルが付属するモデルもあり、大変オススメです。
エアコンで空調環境を整え、照明は調光可能なタイプ、間接照明等も合わせて雰囲気を作り、練習に集中できる環境をセットアップしましょう。
コンクールに向けて練習あるのみ!美しい旋律を奏で、観客の心を癒してください。心より応援しています!
ゲーム配信者に人気なサイズは1.5畳です。 幅130cmほどのデスクが入り、大き目なゲーミングチェアが余裕を持って入ります。
照明は調光できるタイプで、LEDテープライト等でネオン感を出し、赤(闘争心アップ)や青(集中力アップ)で演出するのもいいでしょう。
カーテンレールを設置、グリーンバックを掛けて、状況に応じて背景をコントロールすることも可能です。 ゲームに長時間集中する為、エアコンの設置は必須かと思います。
ゲームの練習、大会への参加、ゲーム配信、実況、ゲーム動画の撮影、編集まで全てこなせるPC環境をセットアップできるので、一日中防音室の中にいるユーザーさんも珍しくありません。
理想的なゲーム環境のセットアップをお手伝いします。刹那の集中力で世界を沸かせてください!
1人での練習、簡易的な録音環境でしたら1.2畳でも十分でしょう。 デスクを入れて本格的な録音をしたり、2人以上でレッスン、アンサンブルをしたい場合は2畳以上がオススメです。
アンプを鳴らさずアコギ+エレキ、軽いミックス等でしたら-30~35dbの防音性能がオススメです。 アンプを鳴らしたい、夜遅くまで制作、ミックスがしたい場合は-35db~40dbがオススメです。
下の階への音漏れが心配な場合は、制振床オプションで制振機能と遮音性能を上げるとより安心です。
必要な防音性能は環境によって千差万別ですので、公式ラインからお気軽にお問い合わせ下さい。
DTMデスク、チェア、録音機材をセットアップし、ギターフックを壁に取り付け、いつでも持ち替えられる状態を作りたいですね。
アンプを防音室内に設置、シールドを配線して、アンプブースとして使うこともできます。
ギターの練習、録音、作編曲、ミックス、音作り、アンサンブル、レッスン、ビデオ撮影等、24時間ギターが弾ける環境のセットアップをお手伝いします。
無邪気にギターをかき鳴らし、新しい音楽の歴史を刻むギタリストはそこのあなただ!
ボーカル、ナレーション等の録音で、録音機材を防音室の外に置いてコントロールする場合は0.8〜1.2畳でも運用可能です。
複数人、大きい楽器の録音の場合は2畳以上、デスクや録音機材を入れる場合はそのスペースも考慮したサイズを選びましょう。
外環境から入ってくる音(風、車、人の動き等)をシャットアウトし、クリアな音質で録音する為には、最低-35db、できれば-40db以上の防音性能を確保しましょう。
室内の吸音を強化したい場合は、当社で高性能吸音パネルの施工オプションをご用意しております。
必要な防音性能は環境によって千差万別ですので、公式ラインからお気軽にお問い合わせ下さい。
よく問題になるのが換気扇及びクーラーの動作音です。 どうしてもマイクに音が乗ってしまうので、録音時には空調をオフにする必要があります。
小さい防音室ほど温度上昇が早いので、時折ドアを開けて換気、クーラーで冷やす、の繰り返しになり、ストレスを感じるかもしれません。
*マイクに乗らないレベルの空調をユニット式に搭載するのは非常にハードルが高い為、上記のような運用が一般的です。
窓パネルが付いた防音室であれば、位置を調整して外の人とアイコンタクトを取ったり、カメラやUSB、HDMI等の配線で簡単にレコーディングブースを作る事ができます。
おしゃれな照明や壁紙、家具で雰囲気を作り、演者の気持ちを高めて、もしくはリラックスできる環境を整える事で、良いテイクがたくさん録れるでしょう。
1人での練習でしたら1.2畳、レッスンやデスクを置いての録音を視野に入れる場合は2畳以上がオススメです。
管楽器で音圧があり、ソプラノ〜バリトン(高音〜低音)まで音域の幅も広い楽器ですので、最低-35db、できれば-40dbを選びたいところです。
テナー〜バリトンは低音、振動が大きく、マンションの上階では-35dbだと不十分なケースもあります。
下の階への音漏れが心配な場合は、制振床オプションで制振機能と遮音性能を上げるとより安心です。
音の反響も大きく耳への負担が大きい場合は、吸音パネルを追加して音の響きを軽減すると良いでしょう。
必要な防音性能は環境によって千差万別ですので、公式ラインからお気軽にお問い合わせ下さい。
楽器スタンド、譜面台と高めの椅子、小物置きをセットし、メトロノームや音源を鳴らしながら、心ゆくまで練習できる環境が理想ですね。
時間帯を問わず、ふとした瞬間に楽器を手にとって、自由気ままに音が鳴らせる、そんな環境づくりをお手伝いいたします。
PC作業がメインでしたら、横幅120cmほどのデスクを入れて、大きめのワークチェアが入る1.5畳がオススメです。
趣味の楽器や映画鑑賞、カラオケ等、別の用途も兼ねるという事でしたら、3畳以上の広さがあると余裕があります。
・夜遅くまでのテレワーク、zoom会議等で家族に気を使う
・子供の足音や喋り声で仕事に集中できない
・とにかく無音で集中できる環境が欲しい
このような用途にはピッタリかと思います。
-35dbあれば十分かと思いますが、ご利用環境によって-30〜40dbでお選びください。
あなたの集中力を奪いにくるノイズをシャットアウトし、パフォーマンスを最大現在上げる事によって、生産性爆上がり間違いなしです。
結果にコミットするお客様を全力でサポートいたします!
過去に当社で防音室を設置した例として、犬の吠え声、鶏の鳴き声、インコの鳴き声、ペットサロンなどがあります。
ペットの防音室を選ぶ際は、動物のサイズや習性を考慮します。
例えば、小型犬には0.8畳以上、大型犬には3畳の防音室が適しています。
防音性能は-35dbが目安で、換気や温度管理も重要です。
ユニット式防音室は24時間換気扇があり、温度も適切に保たれますが、温度計でのモニタリングをお勧めします。
リセール時には臭いや傷が問題になることが多いため、古い型式や訳ありの防音室が狙い目です。
防音室内の有害素材にも注意し、ペットに異常が見られたら使用を中止してください。
おすすめの設備として、遠隔カメラや吸音材、換気口フィルター、トイレシートなどがあります。
もっと詳しい補足ブログはコチラ↓ 〜 ペットのための防音スペースについて〜
インターネットの高速化と、コロナ禍で加速したオンライン化の影響で、オンライン授業やリモート学習の機会が増えましたよね。通学の労力や時間、コストを考えるととても合理的です。
そこで問題となるのが自宅の環境です。
まず音ですね。
リモートで配信される音声はイヤフォンで聞くとしても、自分の声ははっきり喋らないと画面先の相手には伝わりません。
同居の家族がいる場合は自分たちの生活音がマイクに乗らないように気を使う必要があります。
次に集中できる環境です。
自宅ですから、自分の集中力を奪ってくる物や要素がたくさんあるでしょう。
雑誌やゲーム、ペットや同居の家族、その他諸々が集中を妨げてきます。
これらを効果的に解決するのが防音室です。
外部からの音や動き、その他集中力を妨げる要素を全てシャットアウトできます。
漫画を読みたくなっても、椅子から立ち、ドアを開けて本棚までアクセスしないと読めません。
こうして音、視界をシャットアウト、物理的に閉ざされた空間を作ることで、勉強に集中し、最大限の効果を上げることができるのです。
お部屋や空間に直接防音施工を施す防音工事ですね。
おそらく防音工事を真剣に検討している方は、色々な防音工事業者のHPやブログ、動画を見て、 ・マニアックすぎてよく分からない、、、、 ・業者によって言ってる事が違う、、、 ・値段が全然違う、、、、、
・業者がたくさんいてどれに頼めばいいか分からない、、、、
こんな感想をお持ちではないでしょうか。
結論を簡潔に言えば、キャリアの長い、防音工事専門の、施工事例やレビューがたくさんある会社を選べばいいでしょう。工事金額は高いかもしれませんが、安さに釣られて変な業者を選んでしまい、失敗するリスクは避けるべきです。
それでもなんとか安く済ませたい、、、もっともっと吟味して悩みたい、、、という方は読み進めてください。
ひとまず下記の点に課題をまとめて、もう少し具体化していきましょう。
①なぜ業者によって料金が違うのか
②なぜ業者によって工事内容が変わるのか
③なぜ業者によって性能が変わるのか
①〜③を理解し、それぞれの業者の特性、やり方を精査して、全てを最適化し、アップデートし続けている防音工事業者が良い業者、という形になります。下記に詳しく見ていきましょう。
①業者によって料金がなぜ違うのか
例えば6畳の防音工事、同じ性能でも料金に大きな差がある事があります。-35dbから-40dbへグレードアップした際の価格差が違うこともあります。
なぜか?
・材料費や職人達への給料が違う
老舗の業者であればあるほど、材料の仕入れ先と固く結ばれていて、お互いwin-winで長い関係を結び、安定した材料供給が必要になります。強引な値段交渉や、安い所に乗り換える、なんてことはしないはずです。
老舗の業者であればあるほど、腕の良い防音工事に慣れた、優秀な職人を抱えています。職人が逃げてしまわないように、高給でグリップしているはずです。
安い仕入れ元で仕入れる材料が粗悪品か?安くて若い職人の工事は質が悪いか?
必ずしもそんなことはありません。ただしリスクはあります。 これらのリスクを取るのが業者なのか、お客なのか、はっきりさせる必要があります。
・工事内容で値段が違う
防音工事のやり方は一通りではありません。いくらでもやり方があります。
やり方によって性能差が出るか、これはもちろん出ます。最低限の防音理論、施工知識は必須です。
ただし、長年防音工事を手掛けてきた防音のプロ同士A,Bでも、やり方が180度違う、なんてことはよくあります。
その場合、大きな性能差が出るかというと、A,B共に防音工事を極めたプロなので、出にくいと感じられます。
防音のプロA,Bが手掛ける両方とも完璧な工事で、性能はほとんど変わらないのに、金額差が出るのはなぜか。工事内容、やり方が違うからです。
片方の防音工事の方が工程が多く、作業の手間が多く、関わる業者数が多く、所要日数が多ければ、金額に差が出るのは当然です。 顧客側から工事内容を指摘、変更するのは難しいので、工事内容も業者選定の材料になります。
・会社のブランド、信用力で値段が違う 名前が売れている会社、信用力の強い会社には依頼が集まりますよね。市場原理的に、やり切れないほどの依頼が集まれば、会社は単価を上げます。単価を上げても依頼が来るからです。例えば
・公共施設や有名人のスタジオを手掛けている
・歴史が古く、施工実績が多い ・Youtubeでフォロワー数が多い
こういったブランド、信用力は会社にとっては大きな強みですが、個人の顧客にとって何か付加価値が付くわけではありません。*ガウディが設計した防音室だったら自慢できますが、、、
腕が確かであれば、ブランド、信用力が無くても問題ない、と考えることもできます。
②業者によって工事内容が変わるのか
①でも触れましたが、防音工事のやり方は考え方によって多種多様です。資材も多種多様です。 ”この材料屋さんと仲がいいし安くしてくれるから、この材料屋さんが取り揃える資材を中心に工事しよう” ”この軽天屋さんと仲が良く、この人と相談したやり方で工事しよう” ”この材料が値上げしたから、他の材料に入れ替えよう”
”この職人さんは忙しいから、この人のスケジュールを中心に工事工程を組もう” 上記のような形で、いろんな要素で工事内容や材料、施工方法が変わっていきます。
顧客第一主義でとにかく安くお客様に防音室を提供するため、資材を吟味、フレキシブルに入れ替え、職人と上手くやって気持ちよく仕事をしてもらい、不要なコストや工程はカット、納期短縮を目指しながら、全体の工事をうまくマネジメントするのが良い業者ですが、限界はあります。
③業者によって性能が変わるのか
もちろん変わります。業者によって変わるというより、具体的には資材、施工方法、職人の腕によって性能が変わります。施工事例が多い会社、料金が高い会社だから防音性能が高いとは限りません。 資材や施工方法、職人の選定に顧客は口を出せないので、一度頼んだら、後は信用して任せるしかないでしょう。
④業者によって仕上がりは変わるのか
もちろん変わります。住宅と同じで、メーカーや業者によってデザイン、仕上がりの雰囲気は様々ですよね。
デザインは施工が始まる前に綿密な打ち合わせがあるはずですが、仕上がりのイメージを、図面等を用いて、どれくらい明確に示してもらえるのか、これも業者によって様々です。
これに関しては施工事例をたくさん持っている業者様で、好みのデザインを作っているところを選ぶのが近道かと思います。 いかがでしたでしょうか。
防音工事は業者の選定が大変ですね。予算に余裕があればブランドや信用度の高い業者に頼むのが失敗が少ないと思いますが、価格差は大きいと思います。 値段をなるべく抑えたい場合は、慎重に業者を選んでいきましょう。
結論からいいます。 ご自身で防音、建築に関する勉強をして、ご自身で①設計、②発注、③現場監督、④性能保証をする方法です。下記に詳しく解説します。
①防音室の設計
規模によりますが、基本的には最初に設計図を書いて、それを元に資材、職人の発注、工程表の作成をします。
これが正確で精密であるほど、工事の段取りは組み易く、スムーズに進み易いでしょう。
反対に設計の完成度が低いと、
・発注した材料が足りない、余った
・職人の発注が不正確で、余分な人件費がかかった
・業者を入れる順番を間違えて、納期が伸びた(職人にも迷惑がかかる)
このようなロスが発生します。 一般に”段取りが悪い”と言われてしまいます。
このような設計や段取りは、豊富な経験や資材、職人の発注ルートをたくさん持っていなければ出来ませんよね。
ご自身でやるには納期に余裕を持って、相当なリサーチ、ご自身で動くことが必要になります。
②資材や職人の発注
家づくりと一緒で、工事をお客様から受注した防音業者が実際の施工をするわけではなく、防音業者が下請けに工事を発注します。 *業者によって一部社員として職人を抱えているケースもあります。
具体的には下記図のように、下請け、孫請けという形で下に仕事が流れていきます。ここでそれぞれマージンや管理費が発生し、工事費に加算されていく形になりますが、これは構造上仕方がないことです。
こちらの図で言うと、設計、現場監督、資材発注は防音業者が勤めているケースが多いです。職人もある程度抱えている業者が多いかと思いますが、軽天屋さんが知り合いの電気工事士に、ボード屋さんが知り合いの壁紙屋さんに下請けする、みたいなケースもあります。下請けになった場合は必ずマージンが引かれます。 防音業者は壁紙作業1日3万円で発注しているけど、中間マージンや管理費が引かれて壁紙屋さんに入るのは2万円、といった具合です。
つまりはすべての工程を自分で直接発注し、このマージンを削れば安く工事ができるのです。
③現場監督
防音工事は工程が多く、それぞれの工程でいろんな人間が関わります。
設計や防音の理論、やり方が共有されていない、あるいはそれ通りに工事されていなければ、防音室としての機能が不十分になってしまう可能性があります。不良施工となりますが、一度防音室が完成されてしまったら、後から確認することは基本的にできません。
なので、各工程ごとに正しく工事がされているか、チェックする現場監督が必要です。現場監督のチェック頻度が高いほど、工事は設計通り正しく進んでいくでしょう。
防音業者は防音工事に慣れていて、信頼関係もできている職人を抱えています。現場でチェックしなくても、ちゃんと施工をしてくれているだろうと想定し、頻繁に行かなくても工事が進み、管理コストを抑えることができます。
ご自身で現場を管理する場合、毎日、数時間おきに職人さんの仕事をチェック、打ち合わせや調整をする必要があるでしょう。なかなか言うことを聞いてくれない職人さんもいるでしょうし、簡単ではありません。
④性能保証
自分で職人、資材を発注、現場監督をこなし、ようやく出来上がった防音室、いざ音を出してみると、思っていたより防音できてない。。。
性能保証をしている業者であれば、やり直しや強化、工事代金の交渉ができるかもしれません。そもそもそんなことがないように工事をするはずです。
ご自身でやっている場合は当然自己責任です。どこが悪かったのか?自分で探って追加工事をする必要があります。
今更壁をめくって下地からやり直す、なんてできませんから、根本的な対策が難しいことも多いでしょう。
こうなるリスクを最初に踏まえる必要があります。
いかがでしたでしょうか。これらの方法を踏まえて実践すれば、かなり安く防音工事ができると思います。
ドラムやバンドリハーサル等の大ボリューム向けのスタジオの場合は、少しの設計ミスで大きく音が漏れてしまうリスクが高いですが、ピアノやギター、管楽器でそこまで強力な防音が必要でなければ、お時間がたっぷり取れる期間にご自身でチャレンジしてみるのもありかもしれません。
あります。
簡易的かどうかは、お持ちの知識や経験、道具やスキルによりますが、初めてでもできる工事を紹介しますね。
①窓の防音工事
②床の防振、遮音工事
③部屋の音響抑制工事
④その他細かいところ
まずは①窓の工事です。
現状復帰が可能な、賃貸でもできる工事です。最低限の木材、ボード加工、採寸スキル、道具が必要です。 詳しくは下記の動画をご参照ください。↓↓↓↓
上記の方法ですと窓が塞がって換気や採光が出来なくなってしまいますので、内サッシをつけるという方法もあります。 これは窓枠にビス留めしているので賃貸では大家さんの許可どりが必要ですが、窓枠を自分で仕込んで突っ張り棒等で固定し、そちらに内サッシを付ける方法もございます。
*地震や経年でずれて落ちてきたら大変なので、しっかり固定する必要があります。↓↓↓↓
続いて②床の防振、遮音工事です。
建物の上階(マンション、アパート、一軒家問わず)では、下に音が響き易いです。そこで、 ・床の防振機能強化・・・・振動が伝わりにくい資材を挟む ・床の遮音機能強化・・・・床の遮音機能を上げる資材を使う
床は壁や天井と違って、基本的に置いていくだけなので、施工ハードルが低いです。
但し、下記動画で使っているグラスウール96kのシートや遮音マットはホームセンターでは取り扱いがありません。割高になってしまいますが、ネットで買えるようなので、探してみてください。
*下記動画はユニット式防音室の下に敷き込む場合の防振床構造なので、お部屋に防振床を設置する場合は仕上がりの材料に合わせて順番を入れ替えたり、床鳴り防止策、ズレ防止、縁の処理等々、考えることが色々あります。
↓↓↓↓
③部屋の音響抑制工事
お部屋の壁に吸音パネルを設置して、お部屋の音響を抑制します。 吸音だけでは防音効果が無いという言い方もでき、これは出す音の種類や状況によって一概には言えませんが、私はやる価値は十分あると思います。 吸音パネルによって音の反響→増幅を防ぐことができ、何よりもリスニング環境がよくなるからです(音の粒が聞こえ易くなります)
それは下記動画を参照いただければお分かりいただけるでしょう。↓↓↓↓ *ご用途によっては過度な吸音がマイナスになることもありますので、お好みの反響具合を調整してください。
④その他細かいところ
安価で簡単にできる防音工事?対策?をご紹介します。
ここで使う防音アイテムですが、Amazonに”役立つ防音アイテム”という名前でリストを作ってますので、もしよろしければご覧いただき、必要なものを各自ご購入ください。
*実際に使えるかどうか、よく吟味してください。 *100均で買えるものも多いです。
・隙間テープで窓やドアの隙間を埋める ・換気口に換気口用の消音材、サイレンサーを入れる
そのほかにも”防音対策”で調べればいろいろな方法が出てくるでしょう。
防音物件、都内を中心に増えてきてますよね。
初めから防音設計で建築されたミュージション(ミュージック+マンション)や、当社が運営している防音シェアハウス、その他にも大家さんが空き部屋対策、家賃アップを狙って防音工事やユニット式防音室を置いているケースもあります。
防音という付加価値が付いているので家賃は割高ですが、防音はしっかりしていることが多く、横のつながりもできるかもしれません。 防音物件について、メリット、デメリット等を解説したショート動画があるのでもしよろしければご覧ください(ユニット式防音室に偏った内容になっていますが、、)
ありだと思います。
田舎で周りに民家が無ければ、そもそも防音不要ですし、家賃も安いですよね。
田舎にまで行かなくても、そこそこ都内にアクセスのいい、周りの民家と密接していない家もあります。
私が以前賃貸でお借りしていた川崎市高津区の一軒家は、田園都市線の駅から徒歩20分離れていましたが、裏が畑で隣家は1軒だけ、3メートル離れて隣接していました。 比較的防音の条件が易しかったので、手作りのショボい3畳の防音室で生ドラムをバシバシ叩いておりました。
4LDK駐車場付きで13万円の家賃を3人で割っていたので、今考えると超安くドラム環境を整えていたのです。車や原付があれば、都内まで30分ほどでアクセスできました。
都内への用事が少ない方は、今どきテレワークや、オンラインで完結する仕事も多いので、現実的に田舎移住の選択肢を持っている方も多いでしょう。 実は私も2019年、コロナが来る少し前に神奈川県川崎市から静岡県熱海市に移住しています。 私は音が出せる環境が欲しくて移住したわけではなく、隣家は普通にある家に引っ越したのですが、やはり東京ほど密集はしていなかったので、ある程度音出しできていましたよ。